イタリアは美しく魅力的な国だと思います。だから僕も住み始めたし、毎年沢山の観光客が世界中から集まってくるんです。でも大きな大きな欠点があります。それは時間にルーズなところ。。。
ルーズな国であることは世界的にも有名ですが、住んでいるとそれをヒシヒシと感じます。まず電車の不便さ。時間が思いっきり遅れます。一度などはオルヴィエートからローマ行きの準急(diretto)に乗っていて途中、周りに何もない線路上で急停車、待てど暮らせどアナウンスもなく動かず。原因は線路に迷い込んだ羊(pecora)の群れ。怒る気にもなれません。
インターシティなどの国際線は特に遅延が多く、2・3時間遅れは当たり前の国です。イタリア人との待ち合わせも至ってアバウト。10分遅刻は当たり前で、30分たってようやく「遅いなぁ」などと言い出す始末です。
で、イタリア人は遅刻したとき決まっていい訳をします。しかも他人のせい・・・「車の調子が悪くって。」「前のトラクターが遅くって。」「道路が工事中で。」「朝届くはずの荷物の到着が遅れたから。」「友達に送ってって頼まれたから」などなど多種多様。だから「しょうがないでしょ?(Non c'e' niente da fare)僕のせいではないよ。(Non e' colpa mia)」って論調です。
道路工事もかならず遅れるし、ガスの配管工事も約束より2、3週間遅れてきます。オルヴィエート(Orvieto)の大聖堂(Duomo)の工事だって『終了予定2003年5月』と書いてあるのに2004年の11月になっても終わってません。働いている姿を見るほうが稀なんだから当然な気もします。
この悪習(vizio)だけはあと100年経っても変わらないと思います。もうだいぶ慣れました。待つことに。オルヴィエートのドゥオーモの建設にだって300年もかかっているんだから・・・。ほんとにイタリア大好きです。ハイ。
P.S.
路線バスの運転手さんがバールの前に差し掛かったとき、中に友達を見つけ、乗客に「ちょっと待ってて」と言葉を残してバールの中に消えていったそうです。もちろん路駐したバスの後ろは渋滞。そんな非現実的な話もイタリアでは通用します。
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