大げさに言うと最近僕はカルチーノに「とりこ」である。日本人にはカルチーノってなに?って人が多いだろうけど、イタリアでは国民的なゲームで誰もが一度は遊んだことがある競技です。calcino とはイタリア語でサッカーを意味するカルチョ(calcio)に小さい意味の接尾語-inoが付いたもの。ようするにその名も「小さなサッカー」です。僕に言わせれば、ビデオゲームより断然楽しく、試合後はいい汗をかいて、まさに「充実感」と友達との「一体感」を感じることができる楽しい競技です。
僕がこのゲームに出会ったのはわずか数週間前、オルヴィエートの新聞社主催のフェスタ「Festa della liberazione」に友達と行ったときのこと。僕は始めて体験するその「魅惑の競技」にはまってしまい、気づかないうちに大声で「ワー」とか「ギャー」とか「イェー」とか叫んでいたほどです。それからまだ3回しかやっていないので、まだまだヒヨッコ初心者なのですが、友達に言わせると上達はかなり早いらしく、イタリア人の小学生レベルには到達しつつあります(←あくまで自己判断)。
イタリア人の若者にはそれはもう「プロ級」という人がいます。僕たちがフィレンツェのこれまたフェスタで「ほんわか」遊んでいると「勝ったチームと対戦させてよ」と挑戦状を叩き付けてきたイタリア人二人組がいました。彼らは僕から言わせると「カルチェット・ウォリアー」って感じ(←書いた本人もよくわかりません)。自在にパスを回し、センターリングをしてゴール隅にシュートするなど朝飯前。時にはキーパーにバックパスした後大きく前線にパスするなどという荒技まで披露してくれます。
ま、彼らは何年も毎日のように遊んで来ているのだろうから、僕らが勝つことなんてまず不可能で、1点入れるのも「ヒーヒー」言うほどなんだけど、僕の友達は半分真顔で「ツヨシ、カルチーノを家に買って練習して、イタリア人をあっと言わせてくれ」などと言ってきます。さすがに我が家に巨大なカルチェットゲーム機を買うほどバカではないので、今のところ自宅トレーニングの予定はないです。
でもぜひともオルヴィエートで対戦相手を見つけて、バールのカルチーノで練習を積み、そしていつの日かフィレンツェの「トーナメント戦にサムライ参上」などとアホなことを夢見ています。
PS. 友達情報によると、カルチーノのマシンは320ユーロ(約4万6000円)で手に入るらしいです・・・。うーん、買わないな。
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