たぶん7年、オルヴィエートに住みました。片言のイタリア語で、小さな不安を抱えて降り立ったイタリア。そして生活の拠点に選んだのが、オルヴィエートでした。当初は困難の連続、滞在許可証の取得も、家の賃貸契約も、仕事の契約書作りも、すべて手探り状態でした。ま、そんな小さな苦労も、今となっては楽しい思い出ばかりです。今、いろんな方から「住み慣れたオルヴィエートを離れるのは寂しくないか」と聞かれますが、実は90%嬉しくて、10%だけ残念って感じです。
というのも、7年住んでいて、オルヴィエートでできた友達というのはわずか数人です。イタリアに住んでいる多くの日本人が言いますが、長く住んでもイタリア人の友達はほんとできません。オルヴィエートの町は小さいので、たくさんの人と知り合いですし、一緒に仕事をしている人も多いですが、でも友達になるのはきわめて難しいです。
オルヴィエートでもっとも良くしてくれた人が、トラットリア「ラ・パロンバ」さん。賄いランチに声をかけてくれたり、誕生日会を開いてくれたり、僕にとっては数少ない「心から笑える相手」だったと思います。
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7年間のオルヴィエート生活にピリオド。。。 』を読んでね。