イタリアでは2005年1月10日から禁煙法が施行され、公共の場では(喫煙場所が分かれている場所は除く)全面禁煙が決まったのです。
(関連記事はこちら…
レミのイタリアLovelyニュース)
イタリアのバールやレストランは家族経営(小規模店)が多いので、分煙することはほぼ不可能で、実質バールでの禁煙はほぼ100%といったところです。
『コーヒーの後に一服するのは文化だ』みたいなことを、イタリア人喫煙者は唱えていて、様々なところで色々な不満の声が聞こえました。非喫煙者の半数ぐらいも『この法案はあまりにかわいそう』と漏らしていたほどです。
タバコが一箱400円(イタリア人の初任給は10万円くらい)するにも関わらず、イタリアの喫煙率は今だ高いのです(正確な数字は未確認ですが…スミマセン)。
南の町を歩いていると『タバコをくれ』とねだってくる人や、『吸いかけでいいからくれ』という強者までいます。
この半ば強引な法案では、喫煙した場合、喫煙者には罰金27ユーロ(約3700円)、それを見て注意もしくは通報しなかった店主には罰金2200ユーロ(約30万円)です。イタリア人の月給と失業率を考えると想像を絶する高額(基本的にイタリアの罰金はどれも高額ですが・・・)で、国家の強引さと本気さが伝わってきます。
そこで昨日のニュース。
『オフィスやバールなどでタバコを吸えなくなった奥さんが、家の中で不満をぶちまけるかのようにプカプカ。業を煮やした旦那さんがついに地方裁判所に奥さんを告発』
このニュースを見たとき、イタリア人の苦労がよくわかりました。僕も喫煙家(フマトーレ fumatore)ですがほとんどストレスはなく、本当の喫煙家にとってこの法案は地獄の苦しみなんでしょう。
特に今までどこでもタバコをプカプカと吹かしていたイタリア人にとっては・・・。
今、夜のバールに行くとバールの中はガラガラで、バール前に人だかりがある始末。みんなカッフェ後(イタリアのカッフェは飲むのに2秒もかかりません)は外に出て、タバコを吹かしながらの団らんです。あまりにも寒そう。。。で、お店の中も空いていて寒々しいです。ハイ。
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