前回記事の
フィレンツェ人が見る『冷静と情熱のあいだ』への反応がよかったのでちょっとイタリア人の映画の正しい?見方について書きますネ。
前回は友人宅でも映画鑑賞会でのヤジ大会したが、映画館での反応もスゴイです。
イタリアでの映画上映はどんな映画も必ず2部構成にしちゃって、ハリウッド映画であろうと、日本映画であろうとかならず途中で突然『ブチッ』と切れます。ホールの電気が『パッ』と全部点いて、10分の休憩。。。僕は今だにこの習慣には慣れず、「オーイ、今いいシーンだったのに!!なんていう習慣なんだ!!!」と思ってしまいます。
イタリア人たちはこの休憩時間に色々なことをします。人間ドラマが見れて面白い。。。
1。トイレに行く(正統派+おとなしい派)
2。映画の第1部を友達と話ておさらい。(もちろん小声ではないし、意外と内容を把握できてない人が多い。ちょっと小難しい映画だと、あれ誰なの?とか、あの人同一人物?とか真剣に見ていたのか疑問になる質問も。。。)
3。これからやる第2部の予測。(当然小声ではない。頼むから小声でお願いします。)
4。恋人と熱い抱擁。(もうちょっと隠れてやりましょう。)
5。ケータイチェック。(今時とーぜん)
6。面白くないから帰る。(イタリア人の反応はけっこうシビアです。)
などなど。
一度、イタリア人の友達とイタリアの映画館で『パールハーバー』を見たとき、その友人は映画終了したとたん大声で、『ニッポン、バンザーイ!』と大声で叫びました。当然観客は全員僕たちに注目。とっても恥ずかしかったのを覚えています。
最近でこそ映画鑑賞中に大声でヤジを飛ばす人はいないですが、ちょっと前まではヤジは当たり前だったそうです(もちろんイタリアでも悪癖だという認識はありますが・・・)。
本当に、あの有名なイタリア映画『
ニュー・シネマ・パラダイス』のシーンにある、イタリア人が一斉にブーイングしたり、身近にあるものを投げたり、友達とふざけ合ったり、そんな状況です。
そんなわけで、イタリアでは、映画はフィルムというよりも見せ物(スペッターコロ spettacolo)という位置づけな気がします。ハイ。
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