秋も深まり、フィレンツェでは早くもクリスマスの1ヶ月前11月25日からナターレ(Natale=クリスマス)用のイルミネーションが町を彩り始め、オルヴィエートでは秋から冬への季節の変わり目に発生する「霧」が朝晩立ちこめています。
この時期もっとも楽しみなのが「食」で、特にイタリアの新酒ワイン「ヴィーノ・ノヴェッロ(Vino Novello)」も11月6日に解禁かれました。これはフランス語でいう「ボージョレー・ヌーボー」と同じで、2006年の秋に摘んだばかりのブドウで作った若いワインです。
イタリアの新酒は「フランスのボージョレより10日早い解禁」で、20年前と比べて4倍近い1800万本を生産したようです。絞りたてのワインは1本2〜6ユーロ(300〜900円)と手頃で、伊ワイン生産者連合によると「今年のワインは甘みがありつつさわやかで、焼き栗やサラミなどとぴったりの味だ」とか・・・。 2006年産ワインは9月に好天の日が多かったことなどから、過去5年で最高の出来だというから、ワイン好きで、しかもイタリア在住の好条件で試さないわけがありません。
僕が新酒を入手したのはオルヴィエートで一番美味しいと言われるお気に入りのカンティーナ。写真をみてもらうと分かるように、なんとガソリンを入れるかのような勢いでグイグイとロッソを入れてくれます。通常は5リットル瓶などを持ち込むのですが、僕はあいにく持ち合わせがなかったので、家にあった500ミリのペットボトルを代用。
値段は驚くなかれ、1リットル1.1ユーロ(170円)!!!今回は1リットルを購入して、そのまま1.1ユーロ。お茶より安いです。
肝心の味はというと、噂通りかなり美味しい。新酒であるからタンニンはほとんどないですが、それにしてもブドウジュースのように甘いです。正しく表現すると、スミレの花のような香で、リンゴやサクランボといったフルティーで軽やかな果樹の味がします。
この時期イタリア旅行をする方には、ぜひ新酒ワインを試してみてください。2006年の新酒はほんと美味しいです。水を飲み終えた空のペットボトルを大切に保管し、ボトル詰めしてくれるカンティーナを見つけたら申し訳なさそうに聞いてみましょう。無事成功したら、お惣菜屋さんにもよって地元料理を詰め合わせてもらい、ホテルに持ち込んで最高の夕食が楽しめますよ!!!レストラン料理もいいですが、こんな食事も旅のいい記念になると思います。ハイ。
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