イタリア人って本当にビデオが好きなんです。見るのもですが、特に撮るのが・・・。旅行にデジカメを持っていくのは日本人で、イタリア人はみんなビデオカメラを持っていきます。
何を撮るのもビデオカメラ。おいおい、ドゥオーモ(大聖堂 duomo)は動かないぞ。カステッロ(お城 castello)も動かないぞ。子供は走り回っているから必要か・・・でも撮り過ぎだろ。
ってな感じです。きっと編集はパパの仕事なんだろうな。大変だぁ〜・・・ってな心配はさておき、実は僕たちにとっても大きなディザストロ(惨事 disastro)になり得るのです。
一度、友達のファミーリア(家庭 famiglia)に招待された時のことです。一通りお家紹介が終わった後、いったい何がはじまったと思いますか?なんとビデオ鑑賞会です。
ちょっとしたティートロ(タイトル titlo)やムージカ(音楽 musica)のついたやつ。しかも僕の知らない人の結婚式。先週やったばかりなんだって。もちろん僕が興味ないのはおかまいなし。
「ほら、これがニポティーナ(姪っ子 nipotina)。そっちがフィレンツェのツィーオ(おじさん zio)。」ってな感じで、色々と説明すること1時間。
「ね、すばらしい結婚式でしょ?」「いやぁー、ほんとにきれいなスポーザ(花嫁 sposa)ですね。」お世辞もなんだかぎこちなくなります。
「あなたもイタリアで結婚式を挙げなさいよ。」ぶるぅぅぅー。こ、こ、こわい。招待客はビデオカメラを携えたイタリア人。そして僕の知らないところで結婚式のビデオ鑑賞会が何回も繰り返される・・・。
テッリービレ(terribile)・・・恐ろしい・・・。