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トスカーナ州南に位置する小都市「ソヴァーナ」 宝石のような町といわれる通り、小さく美しい古都です。こういう中世の都市を見ると住んでみたいなぁと思いますよね。 まずは皆さんにお礼を言いたいと思います。昨日から今日にかけて、ブログにはたくさんのコメント、受信箱には何十通もの安否確認メールを受けとりました。ありがとうございます。ほとんど連絡を取らない実家からも、実に2年ぶりくらいに電話が来ました(メールではまずまず頻繁に連絡を取っていますヨ)。誕生日のおめでとうメールなんかは毎年3通程度なんですが、皆さん「中部イタリア」と聞いて連絡をくれたってのは、ほんとに嬉しい限りで、少し驚いたほどです。 また昨日は、イタリアに住む娘さんと連絡がつかないと心配された親御さんから電話が来て、僕が連絡したら無事であることが確認できた、というちょっと嬉しいエピソードもありました。このブログも少しは役に立つんだな、電話番号載せといてよかったなぁと思いました。 地震の最新情報については、イタリアにいてもなかなか入ってきません。ただ、一夜明けた現在も震源地ではまだ余震が断続的に続いているそうです。7日の19時47分にはマグニチュード5.3の大きな揺れがあったようです。7日の21時の時点で死者数207名、負傷者は1500人を超えたと報道されています。 当然、今回の被害拡大は建造物の耐震基準について大きな議論を巻き起こしています。例えば95年に建設された震源地ラクイラの病院もかなりの被害を受けており、市役所や学校を含め、安全であるべき公共施設の崩壊について、市民は憤りを感じています。逃げ込む場所がない、安心できる場所がないというのが余震を続く地では大問題です。そして建築物の耐震チェックが全くといっていいほど行われていないので、「安全」について専門家ですら口を閉ざしている状況です。 長靴の形のイタリア半島の中央には、南北にアペニン山脈がはしっています。そのほぼ全域である中部イタリアから南部イタリアにかけて、地震の危険度がかなり高いことが昔から分かっていました。なのに国として耐震基準が甘かったのではないか、真剣な対策をとっていなかったのではないかと議論になっています。テレビでは日本の耐震基準や、建築物の耐震テストについても言及しています。 さて、僕がイタリアに来て驚いたことの1つに、イタリアの家の建て方があります。僕は専門家でもないですし、石造りの家を初めて見るんだから驚いて当然なんですが、それはまるで、アニメで見た3匹の子豚が作るレンガの家そのままなんですよね。僕が住む田舎の家なんかは、骨組みも何もない土地に下からレンガを積んで行くのです。レゴの家を想像すると分かりやすいでしょう。そして配管なんかは、壁が出来上がってからドリルで穴をあけて、そこに管を通すんです。。。たしかに3階建ての家だから可能なんでしょうが、耐震には無頓着といった感じです。 また、日本では30年経つと家(上物)の資産価値はゼロになるとか言いますが、イタリアでは全く逆です。古い家ほど価値が上がって行きます。美しい家は、外観は古く自然に溶けこんでいるんですね。外壁をリフォームする場合もわざと古い石を使ったり、屋根瓦も草の生えたストック瓦をふいたりします。そして中は綺麗に住みやすくするのが、現代にも通じる価値ある家ということなのです。僕も石造りの古い家に住むのを夢見ています。オルヴィエートにも築400年の建物がごろごろしています。一番古い教会なんて築千年ですよ。ただそういった古い建造物にもある程度のノルマが必要で、美しさと安全さを同時に保つことが、魅力ある町づくりには必要なんでしょうね。
by orvieto2002
| 2009-04-08 06:55
| イタリア発信ニュース
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by orvieto2002 ↓今日の僕の順位!!いい感じ。
堂 剛(ドウ ツヨシ) 1972年東京生まれ 2004年よりイタリア在住 フリーライター、Webデザイナー、翻訳・通訳、ツアーコーディネート イタリアやオルビエートに関してお気軽に質問ください。原稿依頼、通訳・翻訳依頼、取材等もこちらのメールへお願いします。 tsuyoshi@belgiappone.com tel: +39 347 9920 929 フィレンツェのアパートメント ミラノの良好ホテル CLOMBIA ローマのお勧めホテル Varrone フィレンツェ Hotel Executive オルビエートのホテル Maitani 美術館の無料予約代行します ローマから日帰り旅行 イタリア旅行の質問掲示板 ↓イタリア旅行情報サイト ↓ネットでイタリア語を勉強する ↓イタリア語の本と映画を紹介 ↓イタリアからニュース発信! ↓ミラノの歩き方・旅行情報 » イタリア料理教室ラ・ミモーサ » フラワーアレンジメント教室 » Travel Guide AMOITALY » フィレンツェのアパート カテゴリ
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