日本でも4月25日から公開中の「グラン・トリノ」
ちょっとブログに間が空いてしまったので、映画の話しでも書きます。
オルヴィエートの図書館がリニューアルしてからというもの、ちょくちょくDVDを借りに行っています。DVDレンタルは移転してから始めたサービスなのでまだまだ作品は少ないのですが、レンタルビデオ店には置いていない渋い映画が多いので僕は大満足です。ちっとエロいのもあるのですが、さすがにそれにはまだ手がでません(笑)。。。
図書館のDVDは、ロベルト・ベニーニ、ナンニ・モレッティなどのイタリア人監督と、ウディー・アレン作品が充実しています。この辺は購入担当者の好みがおもいっきり反映されています。あと、町を紹介する観光局DVDとか、ワイン解説のDVD、ミケランジェロやカラバッジョなどの芸術家紹介もの、イタリアの歴史、コムニスタの歴史、などなかなか興味深いです。
映画館にもちょくちょく行っています。最近見たので良かったのが、クリントイーストウッド監督・主演の「
グラン・トリノ」。もともとイーストウッド作品は好きなのですが、ここ最近の低予算映画はできが良いですね。日本でも4月25日から公開しているので、すでに見た人も多いと思いますが、どんな感想を持ちました?
彼の作品にはきまって「ヒーロー」が登場するんだけど、グラン・トリノに関して言えば、困っている中国系移民をやっぱりアメリカ人(白人)が助けるって構図がちょっとなぁ・・・と思います。多くの移民はヒーローの力を借りないでも自分で解決しているよ。アメリカ人好みの映画ですね。
でも彼の演技も良く、移民の男の子と女の子が可愛く、笑いもあり、かなりの高評価を得るでしょう。最後は僕もホロッときました。まだ見ていない人にはかなりお勧めです。
数日前にはローマで「天使と悪魔」のプレミアム試写会が行われて、主演のトム・ハンクス、ユアン・マクレガー、原作を書いたダン・ブラウンなどが来たそうです。この「天使と悪魔」はミリオンセラーの「ダ・ヴィンチコード」の前に書かれた作品で、バチカンを舞台に繰り広げられるストーリーです。でも、バチカンの怒りを買ってローマ市内の教会での撮影を禁止されたという、いわくつき。。。最終的にはナポリの隣、カゼルタの宮殿をバチカン宮殿に見立てて撮影したはず。映画公開にあたり、ローマ教皇のお怒りはまだ収まっていないようです。
映画は見ていないのでなんとも言えないですが、小説はとても面白いので、読んでいない人はぜひ読んでみてください。新書判の表紙はオルヴィエートのドゥオーモにある最後の審判のフレスコ画(ルカ・シニョレッリ作)なんですよ。これ、ちょっと自慢。これを読むとほんとローマに行きたくなるんです。
天使と悪魔(上)